【ふるカフェ系 ハルさんの休日】甘酒・梅サイダーのキメラなカフェ『壽屋 ぬもりカフェ』のお店の場所

創業以来、食品添加物を一切使用せず、安全で高品質な漬物を製造・販売し続けてきました。特に、地元東根産の節田梅を使用した「茜姫」は、その美味しさから贈答品としても人気を集めています。

隣接する築120年の古民家「野守の宿」の土間部分を利用した「ぬもりカフェ」が、訪れる人々の心を掴んでいます。
このカフェは、単なる休憩スペースではなく、山形の味と文化を体験できる特別な空間となっています。

東根市は、さくらんぼで有名なフルーツ王国であり、また蔵王国としても知られています。そんな土地柄を反映するかのように、ぬもりカフェは築129年という歴史ある建物に身を置いています。

興味深いことに、この建物は漬物屋と見事に一体化しており、まるでキメラ（合体怪獣）のような独特の魅力を放っています。
カフェの外観で目を引くのは、窓の高さがずれている蔵です。これは雪国特有の「座敷蔵」と呼ばれるもので、建物と絶妙に調和しています。この独特の建築様式は、厳しい冬を乗り越えてきた地域の知恵と工夫の結晶といえるでしょう。
ぬもりカフェの店内は、高い天井と広々とした空間が特徴で、中央には温かみのある囲炉裏も設けられています。

ここで提供されるメニューは、壽屋寿香蔵の自家製品を活かしたものばかり。特に自慢の甘酒を使ったドリンクが充実しています。

人気メニューは、「豆乳甘酒」と「ミルク甘酒」です。もち米と麹だけで作られた甘酒を、豆乳やミルクで優しく調和させた一品で、ホットとアイスの両方で楽しめます。

また、「茜姫梅玉サイダー」は、特産の大きな梅の砂糖漬けが入った爽やかな飲み物で、カフェの看板メニューとなっています。

さらに、「黒ごま甘酒」や「抹茶甘酒」など、一風変わったメニューもあり、特に「抹茶甘酒」は、京都の老舗茶屋・北川半兵衛商店の抹茶を使用しており、抹茶の深い風味と甘酒の優しい甘さが見事に調和しています。甘党の方には、甘酒とあんこを組み合わせた「あんこ甘酒」もおすすめです。

渡部豪太