ペルー居酒屋 御花畑駅「小さな居酒屋 和インカ」
秩父でオープンしたこのお店には、店主である浅見弘美さんの情熱とロマンが詰まっています。
長年、音楽教諭として中学校で教鞭を執っていた弘美さんですが、40代後半に夫・和義さんとペルーを訪れたことで人生が大きく変わりました。特に古代インカ帝国の空中都市「マチュピチュ遺跡」との出会いは、彼女の心を強く揺さぶりました。「初めて訪れた国なのに、どこか懐かしく愛おしい」というその思いは、その後10年にわたるペルーとの深い関わりへと発展していきます。
当初はペルーでの飲食店開業を夢見た弘美さんでしたが、秩父を愛する夫の想いと、将来子育てを控えた長女の願いを受け、「ならば自宅をペルーに」と発想を転換。自宅を改装して開いた和インカは、その名の通り、和食とペルー料理が見事に調和する空間となっています。
メニューの特徴は、本格的な手打ち二八蕎麦と、本場さながらのペルー料理の共演です。
一番人気の和インカセットでは、手打ち蕎麦に日替わりの小鉢3種が付き、中でもペルー料理のカウサ(ピリ辛ポテトサラダ)は特に好評です。
また、セビーチェ(魚介のマリネ)やカウカウ(牛胃の煮込み)といった本格的なペルー料理も、日本人の口に合うよう絶妙にアレンジされています。
ドリンクメニューも充実しており、ペルーの国民的お酒ピスコや、ペルー産ビールクスケーニャ、さらにはインカコーラまで取り揃えています。
店内に飾られた直輸入のペルー雑貨や民芸品、入口横にチョークアートで描かれたマチュピチュの絵とともに、異国情緒たっぷりの空間を作り出しています。
かつては反対していた夫・和義さんも今では、カウンターで常連客と盃を交わす姿が見られます。秩父夜祭を心から愛する和義さんと、ペルーに魅了された弘美さん。二人の異なる個性が見事に調和した『小さな居酒屋 和インカ』は、まさに和とペルーの幸せな出会いを体現する、温かなお店です。
- 黒板アート
- カウカウ
牛の内臓とジャガイモをペルーの香辛料で煮込む - セビーチェ
パクチーやレモンで味付けした魚介のマリネ
住所 | 埼玉県秩父市中村町3-4-9 |
---|---|
電話 | 0494-22-2935 |
※公式サイト・Instagramから情報を引用させていただいております。
菊池桃子・小木逸平
[記事公開日]
[最終更新日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!