みんなの銭湯「千鳥温泉(自転車湯)」
2017年9月、その暖簾を受け継いだのは、旅行会社勤めから転身した桂秀明さん。幼い頃から銭湯通いが日課で、学生時代には旅先の銭湯めぐりを楽しむほどの銭湯愛好家だった秀明さんは、51歳で会社を退職し、妻の育美さんと共に新たな挑戦をスタートさせました。
浴室内に目を向けると、小さな豆タイルで描かれた雄大な富士山の壁画が、入浴客の目を楽しませています。定番の浴槽に加え、乾式サウナや水風呂も完備。さらに、昭和の銭湯文化を今に伝える「鏡広告」を復活させるなど、新旧の魅力が見事に調和しています。
特筆すべきは、サイクリストへの心配りです。ロードバイク専用の置き場を設けていることから「自転車湯」の愛称で親しまれ、サイクリング途中の休憩スポットとしても重宝されています。待合室では冷たい飲み物で喉を潤すことができ、疲れを癒やすのに最適な空間となっています。
また、地域の憩いの場として子供たちにも優しい工夫が随所に。駄菓子の販売やおもちゃの貸し出し、小学生以下を対象としたくじ引きなどのサービスも提供しています。さらに、ルールを守れば読書もOKという、ゆったりとした雰囲気づくりも心がけています。
当初は深夜からの掃除など重労働に苦心した秀明さんですが、「銭湯入り放題」の特典付きで募集したスタッフは現在17人にまで増え、みんなの力で健全な運営を実現。「ここは極楽」と年配の常連さんから若者まで幅広い世代に愛される存在となっています。
- 1952年創業の地域密着銭湯
- 地元の銭湯が次の運営者を探していることを知り一念発起
千鳥温泉 大阪市此花区の銭湯(お風呂屋さん) 西九条駅・千鳥橋駅徒歩圏内
JR西九条駅から徒歩12分、阪神千鳥橋駅から徒歩6分。USJ帰りのお客様も立ち寄るお風呂屋さんです。折りたたみ自転車を店内預かり可能。自転車大好きな店主がお待ちしています。…
住所 | 大阪府大阪市此花区梅香2丁目12−20 |
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電話 | 06-6463-3888 |
菊池桃子・小木逸平
[記事公開日]
この記事の作者・監修

Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!