尾道のクラフトビール「尾道ブルワリー」
東京都出身の佐々木さん夫妻は、長年会社員として働いていましたが、真人さんが40代半ばで鬱病を発症。10年に及ぶ闘病生活を経て元気を取り戻した頃、「もっと自分たちらしく生きよう」という真理さんの提案をきっかけに、二人の大好きなビール醸造の道へと進むことを決意しました。60歳を過ぎても続けられる仕事を模索していた二人は、栃木県のビール醸造所で技術を学び、2020年に尾道へ移住。2021年2月に念願の『尾道ブルワリー』をオープンさせました。
このブルワリーの最大の特徴は、地元尾道の食材を活かした「メイドイン尾道」のクラフトビールにあります。一番人気の尾道エールは、地元産レモンを使用した爽やかな味わいが魅力で、季節によってグリーンレモンや完熟レモンを使い分け、風味の変化を楽しませてくれます。このビールには、地元へのエールという想いも込められています。
他にも、向島の「珈琲豆ましろ」とコラボレーションしたましろコーヒースタウトは、コーヒーの深い香りとビールのコクが見事に調和した一品。バナナのようなフルーティーな香りが特徴のしろねこヴァイツェンや、向島のチョコレート工場「ウシオチョコラトル」とコラボしたくろねこカカオは、カカオの甘い香りが楽しめるデザート感覚のビールです。また、5種類のホップを使用した尾道IPAは、華やかな香りとほろ苦さが特徴の人気商品となっています。
さらに佐々木さん夫妻のオリジナリティあふれる発想から、瀬戸内海でとれた「いりこ」の出汁を入れたビールなど、ここでしか味わえない個性的な商品も生み出されています。これらのビールは醸造所に併設されたタップルームで楽しむことができ、週末には地元住民や観光客で賑わいます。もちろん、テイクアウトやオンラインショップでの購入も可能です。
病を克服し、サラリーマンから転身して第二の故郷で新たな人生を歩み始めた佐々木夫妻。その情熱が注がれた一杯一杯のビールには、尾道の魅力と彼らの人生ストーリーが詰まっています。
- 夫婦のクラフトビール
お取り寄せ
ホームページ
住所 | 広島県尾道市久保1-2-24 |
---|---|
電話 | 0848-38-2710 |
菊池桃子・小木逸平
[記事公開日]
[最終更新日]
この記事の作者・監修

Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!