町の洋食店 徳山駅「東洋館」
現オーナーの濵田剛さんは、父である義忠さんから受け継いだ味を守り続けています。15歳で上京し、有名レストランで9年間の修業を積んだ義忠さんは、真面目で頑固一徍な料理人として知られ、そのこだわりの味は地域の宝となっていました。
思春期に都会へ憧れて関東で就職していた剛さんですが、叔父の体調悪化をきっかけに店を手伝うようになります。父のレシピや調理方法を熱心にメモに残し、映像で記録。そして2021年、父の突然の他界により一度は店を閉めることになりましたが、「父の味を残せば、父は記憶の中で生き続ける」という強い思いから、バス会社を退職して店の再開を決意されました。
現在の店内は、カウンター8席という小さな空間ながら、昭和レトロなテレビが設置された温かみのある雰囲気です。看板メニューのAランチは、ハンバーグ・ハム・エビフライという3つの味が楽しめる贅沢な一品。
Bランチは、エビフライ・チキンピカタ・ハンバーグの3つの味が楽しめる人気メニューです。
すべて手作りのマヨネーズやドレッシングが、それぞれの具材の味を引き立てています。
また、スペインのバスク地方で学んだ剛さん特製のバスクチーズケーキや、先代のレシピを忠実に再現したプリンからは、伝統を守りながらも新しい挑戦を続ける店の姿勢が感じられます。かつての常連のお客様や、新たな来店者の方々で連日賑わう店内では、79歳になる母・ヨシ子さんが温かな笑顔で接客を担当。親子で紡ぐ新しい『東洋館』の物語が、いま始まっています。
- 0時まで営業の洋食屋さん
- お父さんが大事にしていたデミグラスソース
住所 | 山口県周南市柳町31 |
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菊池桃子・小木逸平
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この記事の作者・監修

Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!