番組では中野朋子さんと夫の照巳さんの日々を特集しました。
海辺のパン屋さん「そとめベーカリー」
このお店の物語は、埼玉県から移住された中野照巳さん(59歳)と朋子さん(54歳)ご夫婦の人生の転機から始まりました。
もともと広告制作会社に勤めていた照巳さんと、家業の精密機器製造会社で働いていた朋子さんは結婚後、埼玉県浦和市で新生活をスタート。この頃から朋子さんは趣味でパン作りを始めていました。
幸せな日々を送っていた一家でしたが、照巳さんが50歳の時に潰瘍性大腸炎を患い、仕事に影響が出るほど体調が悪化。家計を支えるため、朋子さんは45歳で社会福祉士の資格を取得し、沖縄の福祉施設に就職するため家族で移住しました。しかし、仕事の負担は想像以上に大きく、心身ともに疲れ果てていった朋子さん。そんな彼女の心を癒してくれたのが、趣味のパン作りだったのです。
その後、知人の誘いで訪れた長崎の美しい景色に心を奪われた朋子さんは「ここでパン屋を開こう!」と決意。照巳さんの後押しもあり、2018年に家族で長崎に移住し、空き家を購入して改装。2022年についに夫婦で『そとめベーカリー』をオープンさせました。
そとめベーカリーの特徴は、自家製酵母と国産小麦粉、北海道よつばバターなど、厳選された材料を使用したパン作りにあります。店内には名物のカンパーニュをはじめとした約15種類のパンが並び、地元・外海産の食材を取り入れた商品も多く見られます。
外海産の金柑を使用した金柑バゲットは、フランスパン生地に甘酸っぱい金柑が練り込まれており、地元の風味を存分に楽しめる一品です。
また、レーズンたまごサンドはレーズン食パンにたまごがサンドされた独創的な商品で、シンプルながらも優しい甘さのドーナツも人気商品となっています。季節限定で外海産の小麦を使用した「そとめパン」など、地元の素材を活かした商品も提供されています。
店内にはカフェスペースも併設されており、焼きたてのパンとともにエスプレッソコーヒーなどのドリンクを楽しむことができます。特に自家製パンを使ったフレンチトースト(アイスクリームのせ)は、訪れる人々に大人気のメニューです。
潮風と波の音が心地よいこの海辺の町で、朋子さんと照巳さん、そして15歳の長女・英美さんも接客を手伝う姿が見られます。お客様が「どのパンを買おうかな?」と楽しそうに悩む姿を見るのが幸せだという家族の笑顔が、このパン屋さんの温かい雰囲気を一層引き立てています。
営業時間は月・金・土・日の10:00から18:00まで。売り切れ次第終了となりますので、早めの訪問がおすすめです。
- 港の側にある海辺のパン屋さん
そとめベーカリー(長崎市/パン屋) – Retty(レッティ)ic_export
こちらは『そとめベーカリー(長崎市/パン屋)』のお店ページです。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…
住所 | 長崎県長崎市神浦江川町623-2 |
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電話 | 090-2251-7198 |
菊池桃子・小木逸平
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この記事の作者・監修

Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!