2025年1月4日放送の【路線バスで寄り道の旅】松平健さんがゲストで紹介した、日本橋のとろ握り発祥の寿司のお店は『吉野鮨本店』です。

吉野鮨本店は、1879年（明治12年）に創業した老舗の寿司店で、日本橋にあります。初代店主の吉野政吉氏が、日本橋の魚河岸近くで屋台から始めたのがその始まりです。その後、幾度かの移転を経て、現在の場所で営業を続けています。

お店の特筆すべき点は、トロの握りを初めて提供したことです。2代目店主の正三郎氏の時代、当時は脂が多く傷みやすいため廃棄されることが多かったマグロの腹身部分を工夫して握りとして提供しました。その際、お客様から「口の中でとろけるようだ」との声が上がり、「トロ」という名称が生まれたと言われています。

また、赤酢と塩のみで作られたシャリも特徴の一つです。砂糖を一切使用せず、粕酢（赤酢）と塩だけで仕上げたシャリは、創業以来変わらない伝統の味です。さらに、タネには煮きり醤油をつけて提供するため、小皿で醤油をつけなくても美味しくいただけます。

人気のメニューは、にぎりずしやちらしずしで、にぎりずしは、職人が厳選した新鮮なネタを使用し、伝統の技で握られています。ちらしずしは、薄く焼かれた自家製の玉子焼きや新鮮な海の幸が彩り豊かに盛り付けられ、見た目も美しい一品です。

徳光和夫・田中律子・高田純次・石原良純・松平健・柳沢慎吾・島崎和歌子・岩城滉一・松本伊代