2025年2月19日放送の【世界頂グルメ】で>野呂佳代さん・草刈民代さんがロケで紹介した、イタリア・フィレンツェのお店をまとめて紹介します。

サンタ・クローチェ聖堂は、13世紀にフィレンツェで建設が始まったフランシスコ会の教会で、イタリアの著名な芸術家や科学者たちが眠る場所として知られています。

この聖堂の起源は、1211年にアッシジの聖フランチェスコがフィレンツェを訪れた際、アルノ川の中洲に小さな祈祷所を設けたことに始まります。
その後、信者の増加に伴い、1294年に建築家アルノルフォ・ディ・カンビオの設計で現在のゴシック様式の聖堂の建設が開始され、1385年頃に完成しました。

All’Antico Vinaioは、フィレンツェのウフィツィ美術館近く、ネーリ通りにあるパニーニの名店です。地元の人々や観光客の間で高い人気を誇り、常に行列が絶えません。その魅力は、ボリューム満点のパニーニと手頃な価格にあります。例えば、5ユーロで大きなパニーニを楽しむことができ、セルフサービスのハウスワインも2ユーロで提供されています。

このお店の特徴は、トスカーナ地方の新鮮な食材を使用した多彩な具材を、自分好みに組み合わせてオーダーできる点です。店内のショーケースにはハムやチーズ、野菜などが豊富に並び、注文するとその場で手際よく作ってくれます。

中でも人気のメニューは、LA FAVOLOSAです。このパニーニは、サラミ、自家製ペコリーノチーズクリーム、アーティチョーククリーム、スパイシーなナスが挟まれており、濃厚な味わいが特徴です。

他にも、LA SUMMER SANDWICHやLA BOSSなど、多彩なメニューが揃っています。LA SUMMER SANDWICHは、生ハム、モッツァレラチーズ、トマト、バジルが組み合わさった爽やかな味わいで、LA BOSSは、ポルケッタ（イタリア風ローストポーク）、スパイシーなクリーム、ナス、ルッコラが特徴的な一品です。

訪れる際は、行列ができていることが多いですが、回転が早いため、比較的スムーズに注文できます。また、近くにはヴェッキオ橋などの観光名所もあり、観光の合間に立ち寄りやすい立地です。

ヴェッキオ橋は、イタリア・フィレンツェのアルノ川に架かる最も古い橋で、その歴史はローマ時代にまで遡ります。現在の石造りの橋は、1345年に再建されたもので、以来約700年にわたりフィレンツェの象徴的存在として親しまれています。

この橋の特徴的な点は、橋上に商店が立ち並んでいることです。初めは肉屋や魚屋が軒を連ねていましたが、1565年、当時の支配者であったメディチ家のコジモ1世が、建築家ジョルジョ・ヴァザーリに命じて「ヴァザーリの回廊」を設計・建設させました。この回廊は、ヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿を結ぶ全長約1キロの通路で、メディチ家が人目を避けて移動するために利用されました。

Babaeは、フィレンツェのオルトラルノ地区、サント・スピリト通り21Rにある魅力的なレストランです。このお店は、16世紀頃から存在する「ワインの小窓（Buchette del Vino）」を活用し、訪れる人々にユニークな体験を提供しています。ワインの小窓は、かつて貴族たちが自宅から直接ワインを販売するために使用していたもので、現在ではフィレンツェの歴史的な特徴の一つとなっています。

Babaeの特筆すべき特徴は、この歴史的なワインの小窓を通じて、ワインやカクテルを提供している点です。2020年のコロナ禍において、ソーシャルディスタンスを保ちながら飲み物を提供する方法として、この小窓が再び注目を集めました。現在では、観光客や地元の人々がこの小窓から飲み物を受け取る体験を楽しんでいます。

店内では、伝統的なイタリア料理とともに、ビーガン向けのメニューも用意されています。例えば、ペストとビーツを組み合わせたビーガンサンドイッチや、リボリータなど、多彩な料理が楽しめます。食後には、エスプレッソとともにビーガンケーキを味わうこともできます。

さらに、Babaeでは、プロセッコや赤・白ワイン、オレンジワイン、ランブルスコ、アペロールスプリッツなど、多彩なドリンクメニューが揃っています。これらの飲み物は、店内やワインの小窓を通じて提供され、特に若者たちに人気です。

All’Antico Ristoro Di Cambiは、1950年にシルヴァーノとブルーノがフィレンツェのサン・フレディアーノ地区で開業した伝統的なトスカーナ料理のレストランです。創業当初は「フィアスケッテリア・カンビ」として、ワインやサラミ、パニーニ、アンチョビ、ツナ、ピクルスなどを提供していました。​

このお店の名物料理は、フィレンツェ風ステーキであるビステッカ・アッラ・フィオレンティーナです。厚みのあるキアニーナ牛のステーキは、外側が香ばしく焼かれ、中はジューシーで柔らかく、肉本来の旨味を堪能できます。​

また、リボリータやパッパ・アル・ポモドーロといったトスカーナの伝統的なスープ料理も人気です。これらの料理は、新鮮な野菜やパンを使い、家庭的な味わいが魅力です。​

さらに、タリアテッレ・アル・チンギアーレ（イノシシのラグーソースのタリアテッレ）やペンネ・アイ・フィオーリ・ディ・ズッカ（ズッキーニの花を使ったペンネ）など、季節の食材を活かしたパスタ料理もおすすめです。

Badiani（バディアーニ）は、1932年にイディリオ・バディアーニ氏によってイタリア・フィレンツェで創業されたジェラートショップです。
1960年代初頭には、パティスリーやコーヒーショップを併設し、地元の人々や観光客から高い人気を集め、フィレンツェの中心的存在となりました。1993年にはポンポシ家に引き継がれ、現在も高品質なジェラートを提供し続けています。

Badianiの特筆すべき特徴は、オリジナルフレーバーのBuontalenti（ブォンタレンティ）です。 このフレーバーは、16世紀の芸術家ベルナルド・ブォンタレンティがメディチ家の晩餐会で初めて提供したとされる、ジェラートの原型を再現したものです。卵、ミルク、砂糖を使用したシンプルながらも濃厚でクリーミーな味わいが特徴で、多くの人々に愛されています。

Buontalenti以外にも、Badianiでは多彩なフレーバーが楽しめます。特に人気のあるピスタチオは、濃厚で香り高い味わいが魅力です。
また、ストラッチャテッラや塩バターキャラメルなどもおすすめで、それぞれ独自の風味と食感が楽しめます。

さらに、Badianiではジェラートだけでなく、パティスリーやコーヒーも提供しています。
店内にはイートインスペースがあり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

Osteria Pastellaは、フィレンツェ中心部のサンタ・マリア・ノヴェッラ駅近く、Via della Scala 17/Rに位置するレストランです。店内はアンティーク調の豪華な雰囲気で、屋外のテラス席もあり、天気の良い日はフィレンツェの風を感じながら食事を楽しむことができます。​

このお店の特徴は、目の前で仕上げるトリュフパスタのライブパフォーマンスです。​注文を受けてから自家製パスタを作り始め、巨大なグラナ・パダーノチーズの上でブランデーを注いでフランベし、溶けたチーズとトリュフオイルでパスタを和え、最後に新鮮なトリュフをスライスして仕上げます。​
この一連のパフォーマンスは、視覚的にも味覚的にも楽しめると評判です。

また、ウェルカムドリンクとしてシャンパンと小さな揚げパンが提供され、食事の始まりを華やかに演出します。​

トリュフパスタ以外にも、いのししのタリアテッレやハトのリゾットなど、他ではなかなか味わえない料理も提供しています。​

デザートには、サクサクに焼いたパスタ生地の中からとろりとしたチョコレートが溢れ出す一品や、革新的に改良されたティラミスなど、甘党にはたまらないメニューが揃っています。

フィレンツェ中央市場（Mercato Centrale）は、1874年に建築家ジュゼッペ・メンゴーニによって設計された歴史ある市場です。この市場は、フィレンツェのサン・ロレンツォ地区に位置し、地元の人々や観光客に愛される食の宝庫として知られています。

市場の1階は、新鮮な野菜、果物、肉、魚、チーズなど、多彩な食材が揃う生鮮食品売り場となっています。特に、1872年創業の老舗食堂「ネルボーネ（Nerbone）」が有名で、ここでは名物料理のランプレドット（牛の第4胃を煮込んだものをパンに挟んだサンドイッチ）を味わうことができます。

2階には、2014年にリニューアルオープンしたフードコートがあり、365日、午前10時から深夜0時まで営業しています。このフードコートでは、パスタやピッツァ、シーフードのフリット、生ハム、チーズ、ワイン、ジェラートなど、イタリア各地の伝統的な料理を楽しむことができます。

市場内には、トスカーナ産のチーズやハムを取り扱う「イ・フォルマッジ（I Formaggi）」や、新鮮な生パスタを提供する「ラ・パスタ・フレスカ（La Pasta Fresca）」など、多くの専門店が軒を連ねています。また、ワイン専門店「エノテカ（L’Enoteca）」では、地元のワインをはじめ、さまざまな種類のワインを取り揃えており、試飲も可能です。

フィレンツェ中央市場は、地元の食文化を堪能できるだけでなく、お土産探しにも最適なスポットです。トリュフ製品やドライトマト、オリーブオイルなど、イタリアならではの食材が豊富に揃っています。

Tenuta dei Cavalieriは、フィレンツェ近郊の緑豊かな丘陵地帯に位置する魅力的なアグリツーリズモ施設です。もともとは近隣のトレッビオ城に属する古い見張り塔として建てられたこの建物は、Stefano Del Pela氏とChristina Baj-Macario氏の情熱と尽力により改装・拡張され、現在の形となりました。
TENUTADEICAVALIERI.COM

この施設の特筆すべき特徴の一つは、馬術センターを併設していることです。ここでは、初心者から経験者まで、さまざまなレベルの乗馬体験が提供されています。馬の福祉にも重点を置いており、動物たちが快適に過ごせる環境が整えられています。

また、施設内のレストラン「Il Trebbio」**では、地元の新鮮な食材を使用した伝統的なトスカーナ料理を堪能できます。

トルテッリは生パスタの生地を薄く延ばしその中に食材を包んで作るトスカーナ州伝統のパスタです。

新市場のロッジアは、16世紀半ばにコジモ1世の命により建設されたフィレンツェの歴史ある市場です。カリマーラ通りとポルタ・ロッサ通りの交差点に位置し、かつてはフィレンツェ近郊で作られた麦わら細工やレース編みが販売されていたことから、「麦わら市場」とも呼ばれていました。

現在、このロッジアは観光客向けのお土産屋台が立ち並び、革製品やマーブル紙、衣類などフィレンツェの工芸品が豊富に揃っています。

特に、南側にあるブロンズ製のイノシシ像「ポルチェッリーノ」は、鼻を撫でると幸運が訪れるとされ、多くの観光客が訪れる人気スポットです。

Trattoria Lo Stracottoは、フィレンツェの中心部、サン・ロレンツォ地区に位置する家族経営のトラットリアです。サン・ロレンツォ聖堂やメディチ家礼拝堂のすぐ裏手にあり、地元の人々や観光客に愛される伝統的なトスカーナ料理を提供しています。オーナーであるフランチェスコとトンマーゾの二人は、フィレンツェのレストラン業界で長い経験を持ち、訪れる人々を温かく迎え入れています。

このトラットリアの名物料理は、店名にもなっているストラコット（牛肉の煮込み）です。長時間じっくりと煮込まれた牛肉は、柔らかく深い味わいが特徴で、トスカーナの伝統的な家庭料理として親しまれています。

また、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ（フィレンツェ風Tボーンステーキ）も人気の一品です。地元産の高品質な牛肉を使用し、外は香ばしく中はジューシーに焼き上げられたこのステーキは、肉本来の旨味を堪能できます。

その他にも、パッパ・アル・ポモドーロ（トマトとパンのスープ）、パッパルデッレ・アル・ペポーゾ（牛肉の煮込みソースを絡めた幅広パスタ）など、トスカーナの伝統料理が豊富に揃っています。これらの料理は、地元の新鮮な食材を使用し、家庭的な味わいが魅力です。

ハライチ・岩井勇気・澤部佑・佐藤栞里・梅沢富美男・岡田将生・菊地亜美・広瀬すず・藤本美貴・草刈民代・野呂佳代・IKKO・津田篤宏